PureCloud 現場制御フォールト トレランス


高レベルのアーキテクチャ概要

下の図は:

  • サービス拠点におけるテレフォニー機器を含めた PureCloud アーキテクチャー (ローカル コントロール モード) を図で示します。
  • 冗長性の設計をハイライトしていますが、詳細は示されていません。 冗長性の詳細は、図の下にある表を参照してください。
  • エージェントと通話するカスタマー (消費者) は含まれていません。カスタマーは公衆交換電話網 (PSTN) または SIP トランクを使用するか、Amazon Web Services (AWS) で実行される PureCloud サービスを通してのビデオ チャット、テキスト チャット、またはメールにより接続できます。AWS のサービスを通して接続する消費者の接続性は、以下に説明するエージェントの接続性に類似しています。

localcontrolfaulttolerance1

下の表は図中のコールアウトを示します。

メモ:  下の各表には、さまざまなタイプの障害からの推定回復時間が示されています。推定回復時間は保証されるものではなく、複数のシステムが同時に失敗した場合にはそれより長くなる可能性があります。

PureCloud AWS のホスト アイテム

コールアウト 名前 説明
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Amazon Elastic Load Balancer (ELB)

 

Amazon ELB は PureCloud のコア コンポーネントです。ELB は、複数のアベイラビリティ ゾーンで実行されるサーバーのクラスターです。ELB は HTTP リクエストを複数のアベイラビリティ ゾーンとバックエンドの Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス間で負荷分散します。EC2 の詳細は、コールアウト 6 をご覧ください:Amazon Elastic Compute Cloud 上で実行されている PureCloud マイクロサービス

バックエンド インスタンスの容量がいっぱいか失敗したことを ELB が検出すると、数秒以内にトラフィックを別のインスタンスにルーティングして補います。 PureCloud のパブリック API とバックエンドのインスタンスは共に ELB をフロントとします。

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Amazon CloudFront コンテンツ デリバリー ネットワーク (CDN)

PureCloud のすべての静的コンテンツ(HTML、画像、JavaScript など)は Amazon CloudFront CDN から保存されます。Amazon CloudFront は Amazon の信頼性の高いインフラストラクチャーです。Amazon CloudFront で使用されるエッジ場所の分散性により、ネットワーク状態で必要になり次第ユーザーは最も近い利用可能な場所にルーティングされます。

エッジ場所から AWS オリジン サーバーへのオリジン リクエスト (Amazon EC2 や Amazon S3 など) は Amazon が常時監視し、可用性とパフォーマンスを最適化しているネットワーク パス経由で移動します。

2 Amazon Availability Zone (AZ) Amazon AZ は、それぞれ冗長電源、ネットワーキング、および接続性が別々の施設に収容されている 1 つまたは複数の個別のデータ センターで構成されています。 AZ は、単一のデータセンターより可用性が高く、フォールトトレラント、かつスケーラビリティに優れている、本番アプリケーションとデータベースを運用する能力を提供します。AZ は専用ファイバー回線でつながれているため、正常な接続のレイテンシーは非常に低く、AZ の停止は数秒内に検出できます。
3 キャッシュ クラスター PureCloud は複数キャッシュ クラスターを使用してデータベースと外部サービスからのデータをキャッシュすることで PureCloud の反応を速めます。各クラスター内のノードは複数 AZ 間に散在しており、単一の AZ の損失によりクラスターの運用が停止することを防止しています。 クラスター内のノードがどれか故障したら、他のノードが故障ノードの作業を数秒内に引き継ぎます。キャッシュ クラスター全体が失敗した場合には、キャッシュ クラスターを再デプロイし、データ レコードのホームから数分以内にデータのキャッシュを開始できます。
4 Amazon Simple Storage Service (S3)

Amazon S3 は、重要データを保存するための高耐久性インフラストラクチャを提供し、オブジェクトの 99.999999999% の耐久性を実現する設計となっています。データは複数施設、および各施設内の複数デバイスに冗長的に保存されます。Amazon S3 は 1 年間ほど最大 99.99% のオブジェクトの可用性を実現する設計となっており、これは Amazon S3 サービス レベル契約で裏付けされています。これにより、サービスの信頼性が保証されます。

5 データベース クラスター PureCloud は複数データベース クラスターを使用してデータを保存します。各クラスター内のノードは複数 AZ にまたがって散在しており、1 つの AZ の損失によりクラスター全体が停止するのを防いでいます。クラスター内の 1 つのノードが失敗した場合には、レプリケートされたデータを使って失敗したノードの作業を数秒以内に引き継ぎます。データベース クラスター全体が失敗した場合には、そのデータベース クラスターを再デプロイし、S3 に保存されている毎時のバックアップから数時間で自動入力されます。
6 Amazon Elastic Compute Cloud 上で実行されている PureCloud マイクロサービス (EC2) PureCloud は 100 を超えるマイクロサービスで構成されています。各マイクロサービス インスタンスはそれ自身の EC2 インスタンス上で実行し、各マイクロサービスは別々の AZ 内で実行している 2 つ以上のインスタンスを持ちます。Amazon ELB はリクエストをマイクロサービス インスタンス間に負荷分散し、失敗したインスタンスを数秒以内に検出して、リクエストを別のインスタンスにルーティングします。EC2 インスタンスは Amazon Auto Scaling グループにもあり、これにより自動的に需要を満たし、失敗したインスタンスを数分以内に新しい正常なインスタンスで置き換えます。
7 Amazon DynamoDB データベース クラスターに加えて、PureCloud は DynamoDB もよく使用します。DynamoDB は高可用性で、リージョン内の 3 つの施設にまたがり自動的かつ同時にデータをレプリケートできます。これは、個別のマシン レベルの故障だけでなく施設レベルの故障に対してもデータを保護する手助けとなります。PureCloud DynamoDB テーブルはすべて毎時、S3 にバックアップされ、壊滅的な障害時にもデータを復元できるようになっています。

カスタマー データセンターのホスト アイテム

コールアウト 名前 説明
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カスタマー インターネット サービス プロバイダー (ISP)

PureCloud は AWS を実行するクラウド サービスであり、インターネット接続に高可用性 ISP を使用することが重要です。インターネット接続を複数 ISP に散在させることを推奨します。

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エージェント コンピューター

PureCloud エージェントのユーザー インターフェイスはゼロインストール デプロイメント用に完全にウェブ ブラウザ内で実行できます。このため、エージェントはコンピューター ハードウェアの障害やデスクの機械的な障害が起きた場合にすばやくコンピューターやデスクを交換できます。上の図には、スーパーバイザーと管理者のコンピューターは含まれていませんが、スーパーバイザーと管理者は同じユーザー インターフェイスをするため、同じフォールト トレランス情報が当てはまります。

A

 エージェントの電話

エージェントはスタンドアロン SIP 電話、あるいはコンピューター上で実行される SIP ソフトフォンを使用できます。電話のハードウェアに障害が起きた場合、エージェントは物理的な電話を交換し、新しい電話をユーザー インターフェイスで使用できます。エージェントの電話は 2 台の Edge デバイス (プライマリとバックアップ) に登録されます。 プライマリ デバイスに障害が起きた場合、数秒以内でエージェントの電話をバックアップ デバイスに交換できます。
B PureCloud Edge デバイス PureCloud Edge デバイスは PureCloud のテレフォニー バックボーンを形成し、すべてのコールのオーディオとシグナリングを取り仕切ります。PureCloud Edge デバイスは AWS 接続が切れた場合にも、基本的なコール コントロール、ACD ルーティング、IVR 機能を実行できます。Edge デバイスが故障した場合、そのデバイス上のすべてのアクティブ コールは終了しますが、他の Edge デバイスは運用し続け、故障したデバイスの負荷を引き受けます。
C カスタマー SIP トランク ローカル コントロール モデルでは、ユーザーは各自の SIP トランクに対して責任を負います。冗長性のために、複数ベンダーからの複数 SIP トランクを使用してください。 SIP トランクは Edge デバイスの機能停止に対処し、複数 Edge デバイス間の負荷分散を取り仕切る必要があります。
D カスタマー サイトとデータ センター エージェント、Edge デバイス、電話、エージェント コンピューターを地理的に離れている複数のサービス拠点に分離し、1 つのサービス拠点での停電や災害により他のサービス拠点が影響を受けないようにする必要があります。